京都の冬に増える外構トラブル「凍害」

公開日:2025/12/04(木) 更新日:2025/12/07(日) エクステリアのなんでもコラム

外構の冬の凍害

外構や玄関タイルの「凍害」、放置していませんか?

京都の冬は “底冷え” と呼ばれる寒さと、乾燥した空気が特徴。冬になると外構まわりでの凍結被害(凍害)が急増します。

「なんだかタイルが浮いてきた気がする」
「階段の角が欠け始めた」

そんな違和感があれば要注意、それは 凍害のサインかもしれません。

外構は家の印象を左右する“顔”。
毎日通る場所だからこそ、早い対処が安心です。

 

そもそも凍害って?

タイルアプローチ

凍害は、タイルや下地に入り込んだが凍り、

凍結 → 膨張 → ひび割れ → 剥離

を繰り返す現象です。

京都は

  • 夜間は氷点下
  • 昼はプラス気温

という日が多いため、凍結と融解を何度も繰り返し、タイルに負担がかかりやすいのです。

「京都の外構は、冬だけで劣化が大きく進む」

と言われる理由がここにあります。

 

京都の外構で起こりやすい凍害の症状

 

ご自宅の外構でこんな現象は起こっていませんか?

  • タイルが カタカタする(浮き)
  • 角からパラパラと崩れる
  • 細いひび(ヘアクラック)
  • 白い粉(エフロレッセンス)が付く
  • 一ヶ所だけ冷たい部分がある

 

これらは玄関・アプローチ・外構階段で頻発します。特に階段の破損は、転倒事故に直結するため要注意です!
本格的に氷点下日や降雪が始まる前に、一度チェックしてください。

 

“京都の外構”が凍害を受けやすい理由

コンクリートのひび割れ

京都市内は地形が複雑で、風の通り方や日当たりの差が極端。そのため、素材に物理的な影響が起きやすい環境なのです。

外構の条件 リスク
日陰で乾きにくい場所  ◎(常に水分が残る)
北向き玄関  ◎(気温が上がりにくい)
植栽が多く湿気がある  ◯
石材・陶器質タイルを使用  △(吸水率が高い)

 

特に、京都の町家を活かしたリフォーム外構では

  • 既存階段を流用
  • 古い勾配のまま
  • 水の逃げ道がない

といった構造上の問題が潜んでいることも考えられます。

 

凍害を止めるには「下地」から改善

補修材で表面を埋めるだけでは、水の通り道が変わるだけで 内部は劣化が継続します。

再発防止には

  • 排水勾配の調整
  • 下地の密着改善
  • 吸水率の低い磁器質タイルへ変更
  • 目地材の防水性を強化

上記など、原因の特定 → 根本対策
これが京都の外構では特に重要です。

 

京都の外構で選ぶべきタイル

種類 吸水率 京都の冬への適性
磁器質タイル 石(磁土や長石)/焼成温度が高温  1%以下  ◎
炻器(せっき)質タイル粘土長石 焼成温度高め   1〜3%  ◯
陶器質タイル /粘土 焼成温度が低温  3〜5%  ×(外構には不向き)

磁器質タイル

また外構では、

  • 滑りにくさ(ノンスリップ)
  • 摩耗耐性
  • 防汚性

も重要。見た目のデザインの良さや色だけで選ぶのはNGです。

 

日頃からできる、京都ならではの外構ケア

季節のこととは言え、ただ指をくわえて寒さを迎え入れるわけには行きません。
普段からケアしておけることももちろんあります。

  • 落ち葉を溜めず、排水路を確保
  • 融雪剤を使いすぎない(劣化加速)
  • 氷点下の朝は水撒きを控える
  • 階段や玄関を「乾かす」意識を持つ

日当たり・風通しを改善するだけでも違いますよ。

 

まとめ|京都の外構は冬に差がつく

ポイント 内容
凍害の敵は水 表面より内部を守る
京都は気候的に不利 底冷え+乾燥+日陰差
対策は専門診断が必須 原因特定しないと再発
早期対応がコストを守る 小さな違和感の段階で

 

京都で長く暮らす大切な家の外構だからこそ、冬前のチェックがいちばん効果的です。
現在は年内需要で大変込み合っておりますので、年明けすぐの対処をご希望の方は、今すぐ年始のご相談を!

 

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