個人的な冬の失敗

2025/02/17(月) 植物オタク

こんにちは。Cotoha uji の中の人です。
初めてのブログ記事となります。ぜひ観葉植物好きの方のお暇つぶしになればと思っております。

このブログにたどり着いてくださった方は、観葉植物を愛でる方の中でもかなりの情報通・研究熱心・そして「オタク」な方ではないでしょうか(笑)
始めたてほやほやのこのブログにたどり着くのはおそらく至難の業・・・

業務外、自宅でももちろん趣味として観葉植物を育てているのですが、冬はどんなに気を付けても何かしら起こるもの。
今は冬ですが、1年を通して「中の人」の奮闘から、皆さんと植物ライフの現実を共有できればなぁと思っております!

中の人の植物たち(ごく一部)
中の人が育成中の植物たちの一部。

 

「春の復活を祈る」状態

12月も終わりの頃、私の家にアロカシア「アズラニー」をお迎えしました。
あの葉っぱがもう美しくも可愛くてかわいくて。。。

アロカシア アズラニー

写真は購入5日後です。あぁかわいい♪

私の悪い癖なのですが、お迎えしてすぐに、好みの土に植替えてしまうんですよね。大体無機質用土か水苔です。自宅で育成を始めた頃、用土に虫や卵が入っているリスクを排除したい一心で即座に植え替えていた名残で。。。
このアズラニーも、購入翌日に無機質用土に植替えました。

私の冬場の育成環境は
・室温:15~21℃
・湿度:50~65%
・補光ライト:AM6:30~PM10-11:00 の間ガンガン当て
・風:サーキュレーター24時間 弱運転

温度も湿度も極端に増減しないので、夜間も風は回しています。私自身が空気が止まっているのが好きではないため、と言うのも大きいです。(換気扇も24時間稼働しているので、冬場はまぁ空気が乾きます。加湿器4台稼働です。)
おかげ様で?、ハダニやカイガラムシなどは付いたことはありません。

あ、帰宅時に植物がある部屋に入る前に服を全て着替えるの、めちゃくちゃ重要です!
きれいにお掃除していても風が回っていても湿度があっても、室内に虫を持ち込むのは私達、外を行き来する「人間」です。カバンなんかの外で持ち歩いた物も、叩くなり拭くなりするとバッチリです。これからの時期は花粉対策だと思って。。。がんばりましょう(^_^;)

だらけるねこさん

 

話がそれましたが、この「すぐ植え替える病」は本当によくありません。特に冬。
ご存知の事と思いますが、植物全般は基本的に環境の変化に弱く、購入して持ち帰るなどした時は「移動ストレス」がかかります。

まだ苗の場合は株自体の体力がないですから、とても強く影響します。

購入店と持ち帰り先の環境の落差は言うまでもなく、環境が似通っていてもただ場所が変わっただけで植物には大きなストレスなのですね。
自然界で植物が根を張った場所から移動する事はないですからね。

 

 

そんな繊細な植物さん。移動ストレスを抱えて根っこまでいじられたらどうでしょう?
人間で例えるなら、「引っ越してもうクタクタ。新しい家でやっと一息ついた所に「さあ今から手術だよ」と無理やりメスを入れられる」ようなものなのです。

そして冬が特にいけないのは、気温や湿度が下がりほとんどの観葉植物の生育期ではないため、体力が落ちている(代謝が下がっている)からです。
そのような状態で、今活着している土から根っこを引っぺがしたら・・・
「力が出なくて新しい土にすんなりと活着できないよー」となってしまうわけですね。

 

元日

また脱線しましたが、そんな事で植え替えてから3週間強の後の写真。

水やりは植え替えた直後は「たっぷり」と、後述の“鉢密閉を解いてから”は窓際なので寒さを考慮して「渇いて2日目くらいにたっぷり」なので問題なかったと思います。植え替えてから2週間くらいまで鉢密閉をしていました。

写真は葉っぱの色が褪せてきてますよね。
でも、毎日観察していると愛着が湧いているので逆に、良くない状態へ向かっていることを心が無意識に否定してたんですよね。。。

葉柄の間から新芽らしきもの(新しい葉柄ぽい)が出てきたしもう大丈夫だろうと、鉢密閉を解いてビニールカーテンで断熱している窓際の2列目(室内側の列)に配置しました。

はい、その結果が ↓ これです。

枯れたアズラニーの葉っぱ

1月半ばにこの状態になり、2月半ばの現在も全く変化はありません。
ちーーーーーん。。。

新しい葉柄らしきものも鉢密閉を解いたとたんにピタっととまってしまい、あれよあれよと葉が枯れていきました。。。
新芽が育ち、どんどん株が成熟していく様をきゃっきゃうふふと幸せに観察する妄想をしていた私は、悔しく悲しいこの気持ちを知恵に変えるため、原因を検証してみることにしました。

【今回の枯れを取り巻く要素】
・冬である(室内温度を保ちビニールカーテンで断熱をしても、窓は窓。室内の中では寒い方。)
・順化(環境に順応すること)させずに植替えた(移動ストレスを抱えての手術)
・苗でまだ体力がない株なのに、無機質の粒が硬い土に植えた(根っこを伸ばすこと自体が大変)
・アロカシア アズラニーはアロカシアの中でも特に寒がりのようだ(窓前への移動がまずかった)
・ポットを覆うプチプチを巻くの(根っこの防寒)を、鉢密閉を解いた後しばらく忘れていた
・弱っている状態で他の健康な植物と同じ場所に置いてLEDライトバシバシ当てた(光合成で余計に体力を奪わせた)

うーーーん。。。最悪ですね。
健康な株なら私の室内環境は楽に乗り越えられるはずだったのですが。新たな葉柄が出てきた事で油断して「大丈夫」の判断を間違えたのでしょうね。。。

 

総括すると・・・
に引っ越し直後で移動ストレスMAXの中植替えをして、硬い土に植えられ根っこを思うように伸ばせず栄養をしっかり取れていないアズラニーさんは、集中治療室(鉢密閉)のおかげで何とか新芽を出すにこぎつけたものの、まだ体力が不十分な状態で一般病室(鉢密閉を解く)でガンガン運動させられて(LEDライトによる光合成)グンと弱ってしまった。だから回復のために見た目を捨てて(葉の枯れ)力の温存に入った。」

これがアズラニーさんが葉を枯らしてしまった一連の原因の流れ、つまりは複合的原因だったと言う結論に至りました。

これが私のこの冬の大失敗でした。
やはり自覚がある悪癖は正さなければ、ろくなことがないですね。

ただ、2枚の葉っぱが枯れたままくっついて残っている葉柄。実はこの葉柄、ハリも硬さも元通りを保っているんです。
ですから完全に枯れてはいなくて、これは春になったら新芽が出てくるはずだ!と信じて待っている私です。

葉柄アップ
ハリも硬さもある葉柄。特に右側は色も健康的。

葉柄が耐えてくれている状態なので、実は大事を取って根っこの状態は未だ確認していません。
もしかしたらイモができているかもしれませんね。想像するに、根っこは黒く腐ってしまった部分もあることでしょう。

良いその後報告ブログを書けるように、しっかりと経過観察をしていたいと思います。

 

ご自宅の観葉植物で冬に起こってしまったトラブルなどありましたら、ぜひお店へ相談にいらしてください。
色々な角度からの画像、動画があるとわかりやすいので、より正確な対処方法をお答えできますよ。