【京都の庭が暑すぎる!?】エクステリア3大トラブルと“後悔しない夏対策”とは ー 庭を“使える空間”に変える提案
はじめに~ 庭に「出たくない」なんてもったいない。
「うちの庭、見た目はいいけど、夏は一歩も外に出られない」
「子どもが庭に出たがらない」「ウッドデッキが熱すぎて、休日はカーテンを閉めっぱなし」
これは、京都市内や宇治市内のお客様が実際によく口にされる言葉です。
近年、“おうち時間”の質を高めたいというニーズが高まる中、エクステリアや庭のリフォームへの関心が高まっています。
しかし一方で、「せっかくリフォームしたのに、夏になると使えない」というご相談が後を絶ちません。
その原因は——「設計時点で“京都の夏”を想定していないこと」にあります。
このコラムでは、暑さと湿度に特徴のある京都の夏において、実際に寄せられる庭・エクステリアの3大お悩みとその対策を詳しくご紹介します。
◆京都の夏に増える“庭トラブル”とその原因
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京都の夏に増える“庭トラブル”とその原因
1.【照り返しの熱で地獄化】庭が灼熱になってしまう原因
京都は典型的な盆地気候。風が抜けにくく、日中の気温が35℃以上になることもしばしば。先日はとうとう史上最高の40℃を記録してしまいましたね。
そして庭に使われている素材の選び方によっては、地面の表面温度が50℃を超えることも珍しくありません。
特に注意したいのが、人工芝・コンクリート・白いタイルや砂利などの素材。
これらは太陽光を反射しやすく、かつ蓄熱する性質があるため、照り返しで体感温度が大幅に上昇します。
▼ 見落とされがちなポイント
- 外観重視でタイルや白砂利を多用している
- 人工芝の下に遮熱素材が入っていない
- 庭全体に“逃げ場のない日向”が広がっている
▼ 対策の考え方
まず、素材の選び方を見直すこと。遮熱性のある床材や、素足でも歩けるような低温設計の人工芝など、温度に配慮された建材選定がカギになります。
さらに、自然な日陰をつくる植栽の配置や、風の通り道を設計することも重要。
木陰やパーゴラを活用して「過ごせるゾーン」を確保することで、庭全体の使い勝手が一変します。
2.【虫が多くて使えない】京都の庭が“蚊の温床”になっている
夏の庭でもっとも多い不満のひとつが、「虫が多くて出たくない」というもの。
特に蚊は、水たまりがあればどこでも発生します。たった数センチの水たまりでも、数百匹の蚊が孵化する可能性があります。
京都の気候は湿気が多く、日陰が生まれやすい庭構造も多いため、蚊や害虫にとって理想的な環境が整ってしまうのです。
▼ よくある原因
- 鉢植えの受け皿に常時水が溜まっている
- 雨水がたまる設計ミス(排水不良)
- 枕木・レンガ・飛び石下の湿気が抜けにくい
▼ 対策の考え方
蚊を減らす最も有効な手段は、「水たまりをなくすこと」。
庭の排水計画や、勾配設計を見直すことで、根本から発生源を絶つことができます。
また、ミントやレモングラスなど防虫効果のあるハーブを活用したり、日々の水やり時間を朝方に変えるなど、ライフスタイルに合わせた改善も効果的です。
また近年では、屋外で広範囲に効力を持つ虫よけ製品も発売されていますので、ご自宅のお庭に合う形状・機能の商品を導入することも対策として検討してみることをお勧めします。
水はけ良く整った植栽の庭は蚊以外の病害虫やカビも出にくく健康的
3.【デッキが熱くて使えない】暮らしに馴染まないエクステリア設計
ウッドデッキやタイルテラスは、おしゃれなエクステリアの定番。
しかし、屋根のないデッキは夏には照り返しで高温になり、使い物にならなくなることも多いのです。
「デッキがある=快適」ではありません。
“快適に使える仕組み”まで備えて初めて、エクステリアの価値が生まれるのです。
▼ デッキ活用に必要な視点
- 日除け(屋根・シェード・すだれなど)の有無
- 足元の蓄熱を防ぐ素材選び
- グリーンカーテンや植栽による遮熱・目隠し
また、デッキの設置位置も大きなポイント。
隣家の影になるか、反射光を受けてしまうか、風が通るか。こうした要素を設計時点で見落としていると、夏にはほとんど使えない“見せかけのスペース”になってしまいます。
暑さに負けない庭を作るために大切な3つの視点
庭づくりは「建てて終わり」ではありません。
その空間で、誰が、いつ、どう過ごすかを見据えた設計が必要です。
1. 素材の温度対策
使用する素材の表面温度の違いは体感温度に直結します。遮熱性能、保水性、断熱効果などをプランニング段階からきっちりと検討材料に入れましょう。
2. 日陰と風のデザイン
通風を妨げる配置になっていないか、自然な風の流れと木陰が確保できる庭づくりを目指しましょう。
3. ライフスタイルの反映
朝の時間に庭を使うのか、夕方か、子どもと遊ぶのか、ペット用か。
用途を具体的にすることで、必要な対策も明確になります。
エクステリアの計画時に、設計・プランニング担当者にしっかりと伝えることが重要です。
まとめ “見せる庭”より、“暮らせる庭”を
庭や外構は、映えるだけではもったいない。
本当に価値あるエクステリアとは、「気候に左右されず、暮らしを豊かにする空間」です。
とくに京都のような気候では、夏対策を最初から意識した設計が、その後の満足度を大きく左右します。
「思ったより暑い」「もっと使いたい」「快適に過ごせるようにしたい」
そんな声があるなら、今こそ一度、庭の見直しをしませんか?
お悩みはお庭・エクステリアのプロへ、お気軽にご相談ください。
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