フィカスの「曲げ」
こんにちは、中の人です。
めっきり秋らしくなりましたね。ですが先月9月の平均気温、実は観測史上歴代3位だったそうですよ?
後半なんか結構涼しく感じていたのに、真夏の暑さが酷すぎて麻痺してしまっているのかもしれませんね。
しかし平安時代の気温は今より暑いか同等だったそうなので、また涼しく(寒く)なるのだろうと中の人は暢気に構えています。むしろ氷河期の方が嫌だ。。。(江戸時代中期はプチ氷河期)
だって、観葉植物を置けなくなっちゃうもんっ
以前レポートした、見事に復活してくれたアロカシア アズラニーちゃん
自作の専用アクリルボックスの中で昨日3枚目の新芽が出はじめました★
隙間の開閉で湿度調整自由自在!
それで
画像出典:みんなの趣味の園芸
万年青(おもと)の「葉芸」は江戸時代から楽しまれてきた。
小ぶりな万年青の葉のさまざまな変化(葉芸)に夢中になったそう。
観葉植物と言うのは大半が熱帯原産だと言うのは、このブログを読んでいる方なら周知の事実だと思います。
人がお庭や屋内で植物を愛でるようになると、様々な園芸種もどんどん生み出されるようになりました。
そして本日のテーマの「曲げ」ですが、いつから現在見るような曲げをするようになったのかは明確にはわかりません。
ですが、紀元前600年頃のバビロニアの「バビロンの空中庭園」に観葉植物が沢山取り入れられていたことが記録されているそうなので、「おそらく昔から徐々に技術が発達したのではないか」と言う説が濃厚のようです。
盆栽の起源も紀元前3世紀事の中国で、日本でも平安時代から親しまれていますから、樹形を芸術として楽しむために様々な方法で作出する内に進化したのではないでしょうか。
フィカスでよく行われる螺旋の曲げはモダンな印象なので、割と近代なのかな?とは思っています。明治時代くらいかなぁ。
フィカス ティネケの自家曲げ
中の人ももれなく複数のフィカスを育てております。リラータ バンビーノ、エラスティカ ルビー、ウンベラータ、ベンジャミン バロック、そしてエラスティカ ティネケです。
基本的には剪定で樹形を作っていくのですが、ティネケだけ曲げてみています。
参考です。真ん中の支柱に固定してきれいな螺旋に |
6号です。ここから1年経って現在かなりずっしりしても、 |
思いっきり行きました。螺旋ではなく、植物が上へ光の方へと成長 |
葉が上を向き、幹も上方向へ伸びているのがわかりますね。 |
これだとただ横に1回も曲げただけのようですが、違うのです。チッチッチ
日々少しずつ鉢を回し、光が当たる方向をかえて、自然に回る様にする作戦です。それにしても分枝が可愛い!
上向きはもちろん、この画像だとわかりにくいですが、生長点は |
8月初旬です。良い具合に自然な曲がりに。ただ、中心軸では |
きれいなぐるぐる螺旋も可愛いのですが、やはり自然なカーブが良いなぁと言う軽い気持ちで始めた自家曲げ。
フィカス ティネケは成長は比較的早い方ですが、曲げ始めたときは生育期にも関わらず一時期ピタっと生育が止まりました。やはり過度のストレスであることは間違いが無さそうです。
曲げ過ぎたか?と思い少し曲げを緩めた所、新芽が動き始めてホッとしたものです。
そして先月、9月半ばのティネケさん
うまいことゆるやかな曲がりになっています。これはこれで既に
素敵ですね。
ただティネケにしては、1年経ってこの大きさだとやはり生育は
遅くなっていますね。曲がっている分もあるのだろうけど。。。
実はもう少し曲げに緩急を付けたくなり、生長点の3つ下の節に
麻ヒモをかけて、下へ引っ張り始めました。
現状、生育は止まることなく順調です。
曲げ株が通常より高価ぎみなのは、その分手間と時間がかかるから
であることが証明できました。
いつまで固定しておくんだ?と思われると思いますが、幹が青い間はまだ柔らかく生育中なので、完全に茶色く硬く木質化するまでは固定部はそのままにしておきます。
さて、自分でほれぼれする「曲げ」に仕上がるのか??
またしばらく経ったらレポートしたいと思います。
秋の観葉全盛期を楽しんでいきましょう!それでは!
【P.S.】
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