京都のエクステリア・外構と街並みのつながり

十石船  下賀茂神社  木屋町

京都は長い歴史を持つ古都であり、その街並みは昭和の大戦争でも被害をほぼ免れ、今日の景観維持につながっています。

ご存知のように京都は、地区を決めその景観を守るために建築物や広告物に対して制限や規制を、条例で細かに定めています。
エクステリアによって街並みが維持される・育つことが如実に表れている実例と言えるでしょう。

 

それではどのようなことが定められているのか、見て見ましょう。

 


 ★CONTENTS★

 ◇京都市の景観計画
 ◇建造物修景地区
 ◇京都の街並みはエクステリア・外構がつくる
 ◇まとめ

 

 

京都市の景観計画

京都市を例に見て見ましょう。

京都市には、景観法や都市計画法を根拠に大きくわけて3種類の景観地区(その地区の景観を守るために指定した地区)を指定しており、その中で更に目的や特性で地区を細かく分類しています。

景観計画図

【景観地区】
歴史的な景観や風情ある町並みを保全する

【建造物修景地区】
景観地区に比べて緩やかな景観規制により、良好な市街地景観の形成及び向上を図る

【風致地区】
都市の自然的景観を維持し,緑豊かな生活環境を形成する

 

景観地区のなかでも、とりわけ住宅地が多くを占める「建造物修景地区」を詳しく見て見ましょう。

 

建造物修景地区

建造物修景地区は4つの地区が指定されています。

 山ろく型
 山並み背景型
 岸辺型
 街並み型

 

上記の内、例えば“山ろく型”のエリアは下の図の通りです。

山ろく型建造物修景地区
出典:京(みやこ)の景観ガイドライン/建築デザイン編

京都の北部、西部、伏見・山科などの自然が多くある地域が指定されており、「高さ」「意匠の色彩」「意匠の形態」「植栽」等について細かく規定されています。

「風致地区」は自然を維持する必要がある地区なのに対して、「建造物修景地区」はゆるやかではありますが街並み調和のため制限を設けている、と言うニュアンスです。

 

建造物修景地区の4つ全てに共通の基準としては、

・屋根の色彩:素材別に原則使うべき色を指定
・塔屋の高さや位置
・外壁の色彩や艶

などがあり、その中で「山ろく型」独自の規定は下記のとおりです。

山ろく型建造物修景地区のデザイン基準
引用出典:建築物等のデザイン基準/美観地区 美観形成地区 建造物修景地区

 

かなり細かいような、おおざっぱなような、とにかく自分で建材を選ぶにはどう手を付けて良いかわからない難しさがありますね。それでも基準に則ってエクステリアを造れば、下の画像のように調和が取れた美しい街並みができあがります。

松ヶ崎
松ヶ崎(山ろく型)

桂坂
桂坂(山ろく型)

伏見桃山
伏見桃山(山ろく型)

出典:京(みやこ)の景観ガイドライン/建築デザイン編

 

建造物修景地区は風致地区と隣接するため、塀や植栽で街並み景観を形成することが基本方針となっているのです。

 

京都の街並みはエクステリア・外構がつくる

どこかの街並み

こうして景観計画を紐解いていくと、個人的趣向で好き勝手にエクステリアを造ってしまえば街並みが調和しなくなることが容易に想像できますね。

京都で家を取得する際に好みのエクステリアが叶うかどうか。住まいを取得する際の場所選びは景観計画を調べて街並みを把握するのが早いかもしれません。

 

「京都の街並みが美しい」と世界中から旅行者が訪問するその実は、京都の各市町村による綿密な計画とその管理、京都で暮らす住民の住宅への努力で成り立っているのです。

 

まとめ

京都初・風致地区変遷図

都市計画法が施行されたのは大正8年。その後大正13年に京都市は用途地域を定め高さ制限を設け、風致地区が制定されたのは昭和5年の事でした。

それまでは古社寺や史跡名勝などの文化財を保護する制度しかなかったため、風致地区を設けた昭和5年から、本格的に街並み保存や育成の計画が始まったと言えるでしょう。

 

エクステリアと言う概念が定着し始めた事に、風致地区等の制定も大きく関わっていると言います。自分の住まいも街並みの一部だと思うと住民意識も生まれ、より街を美しく保ちたいと言う思いに繋がりますね。

 

京都で好みのエクステリアを実現できる地区、ぜひ探してみてください。

 

 

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