エクステリア工事の意外な「落とし穴」

エクスエリア

待望の新築が完工し、エクステリアも引渡しが終了していざ入居、さあ「ウキウキ快適ライフの幕開けだ!」

始めは純粋に新しいマイホームでの暮らしを楽しんでいたのに・・・1年~数年経つと暮らしの中で、「あれ?こんなつもりじゃなかったのに」と思うことが割と起こってしまうのが現実です。

工事に欠陥があるのではなく、想定外の変化が起こってしまうことで生まれる「後悔」。
今回は「エクステリアの意外な落とし穴」についてご紹介します。

 


 ★CONTENTS★

 ◇想定外なのは、やはり生き物。
  ・植木
  ・雑草
 ◇手入れの大敵、“細かいもの”
  ・目地砂利、タマリュウ
  ・天然芝
 ◇意外な盲点、外独自のスペース
  ・物置
  ・天然木のもの
 ◇まとめ

 

 

想定外なのは、やはり生き物。

― 植木 ―

松

家を建てるとなると、憧れの風景が誰しもあると思います。脳裏にパっと浮かぶイメージですね。
そしてわりとご希望されることが多い庭木として「ミモザ」や「サクラ」などがあります。どちらも可憐な花が魅力的ですよね。

ですがこの2つ、大抵の方が後悔されます。
と言うのも、どちらも生育が旺盛でものすごく大きくなるのです。
剪定も定期的に必要ですし、ミモザは強風で枝が折れてしまうことがあり、台風などの際には注意が必要です。

更に、サクラは毛虫が非常に多く発生するため、虫嫌いな方には拷問のレベルです。

ミモザ
ミモザ

サクラ
サクラ

 

シマトネリコやハナミズキ、ゴールドクレストなども、生育が早く背が高くなります。
そしてあまり植物のことに詳しくない方は、特に意識しなければならないのが「植物は必ず手入れが必要」と言う事です。

ご自分で手入れをしない場合は人に頼むことになりますので、「自分の時間と労力か・頼む費用か」を植える予定の植物の特徴と一緒によく検討して、庭木を決定するように進めてください。

 

ー 雑草 ー

雑草

お庭を作る際に、費用の都合や必要性の感じ方から防草シート施工を省いた方は、ほとんどが雑草に悩まされ結局後で施工されることになります。
雑草は本当にしぶとく、一度張った根は少しでも残すとまた伸びます。防草シートの上に土が溜まると、そこから生えてくることがあるくらいにしぶといです。

そして雑草の処理は大変な重労働です。手で刈り取るにしても機械を使うにしても、体力や技術が必要です。雑草の生命力は、鉢植えで生えると本来植えてある植物の根に絡みつき、栄養を奪って弱らせてしまうことがあるくらい強いのです。

防草シート

防草シート、ぜひとも省かずにしっかりと施工してくださいね。

 

 

手入れの大敵、“細かいもの”

― 目地砂利、タマリュウ ―

タマリュウ

駐車場の土間コンクリート目地に敷き詰める砂利やタマリュウ。コンクリート床の見た目を良くしてくれますよね。

ですがこの石や植物の間のごく小さな隙間の集まりが、手入れを面倒にするのも事実。
ゴミは意外と外から飛んでくるので知らないうちにゴミが溜まってしまい、掃除をするときには奥へ入り込んでいたり取ろうとすると奥へもぐってしまったり。。。

また粒の細かい砂利は、何かの拍子に飛び散ることもあります。目地ではなく歩く場所が砂利敷きの場合、非常に歩きにくいのも難点です。音が出るので泥棒が嫌がるのは良い点でしょう。

掃除のしにくさは、実際に体験するまで気づかないことが多いと思いますが、気づいてしまうと本当に億劫なものです。
目地はぜひ、砂利とタマリュウは避けるようにプランしてみてくださいね。

 

― 天然芝 ―

天然芝

天然芝のお庭はとても落ち着きますしお庭が一段と美しくなりますよね。目の保養にもなり、過ごしやすさも上がります。
ただ、お庭の広範囲を天然芝にしてしまった場合、想像を絶する手入れの大変さに参ってしまう人は多いです。

人工芝は天然芝より導入コストが多少あがります。しかし特に何の手入れもなく10~15年使う事ができ、ここに施工時のコストをかける価値があるかと思います。最近では熱くなりにくい製品も開発され、夏でも快適さも向上しています。

天然芝の季節ごとの手入れ、草刈り。忙しい方には大きな負担です。人に頼むとすなると季節ごとに費用がかさみます。
人工芝の初期コストでその後の手入れにかかる総時間を相殺したと考えれば、有益なコストなのではないでしょうか。

 

意外な盲点、外独自のスペース

― 物置 ―

物置

スペースがあまり取れない場合は仕方がないのですが、物置は大き目の物を設置した方が後々必ず役に立ちます。

暮らしていれば物はどんどん増え、“すぐには使わないが(その時は)捨てられない物”は生活スペースを圧迫します。
ですがそこで大きな物置があれば保管しておくことができ、あっさりと問題は解決です。

最近の物置は、中に棚が備え付けられていたり整理整頓がしやすい造りの物も多く、奥へ突っ込んでしまって出せないという事も起こりにくく使いやすくなっています。物置や押し入れを使うのが好きではなかった人でも、取り入れるきっかけになるような機能的デザインの製品を探すのは楽しいですよ。

物入れ

更に、どーんと1つ大きな物置とはいかなくても、隙間を使って小さな物入れをちりばめるのも一つの手と言えます。その場合むしろ、それぞれに収納用途を分けられて良い場合もあります。ただどこに収納したか忘れてしまうリスクを考えると、やはり1か所に集約できるのがベストですよね。

とにかく収納は命。物置スペースはケチらないのが、先々への備えです。

 

― 天然木のもの ―

天然木デッキ

ウッドデッキやフェンスなど昔から天然木で制作されてきたエクステリアアイテムが、現代では人工木の開発によって、より手入れが簡単で経年でも朽ちにくい素材でつくられるようになりました。

ですが、天然木の風合いと、その唯一無二の木目、優しい素材感は一線を画すものがあることに変わりはありません。
例えば天然木のデッキは、田舎のゆったりとした雰囲気を連想させる魅力もあり、憧れる方も多いことでしょう。

ただ、現代の暮らしの中でやはり重荷になるのが「手入れ」の問題。

忙しい日常で、せっかくの天然木デッキでも、ゆったりとした時間を過ごす事もままならない現代。天然木の手入れは、DIY好きでないと中々難しいものがあります。朽ちてボロボロになったり黒く腐ったり。。。そうなる前にメンテナンスが幾重にも必要なのが天然木。

設置直後には満足できていても、時が経つにつれて手入れ問題と景観の悪さに辟易してしまう結果になるのが大半です。

ではそうならないためには?

木調コンクリート平板
↑木調コンクリート平板

 

当社では「人工木・木目調」製品をお勧めしています。
デッキやフェンスはもちろん、アプローチや目隠しの枕木など、天然の風合いを再現した人工木製品が現在は充実しています。

樹脂や木粉を使い風合いを出す人工木や、コンクリートや磁器の木目調平板やタイルなど、長く、メンテナンス少なく維持できる製品は、屋外であるエクステリアづくりには欠かせない存在です。
また近年の木目調製品の技術は素晴らしく、凹凸や色合い・見た目の素材感などが本物にしか見えないようなものも多いです。

 

天然木を使用することを検討する際には、定期的にメンテナンスの「費用捻出」が可能か、もしくはまめに自分で手入れするのが楽しいと「労力」を惜しまずかけられるかなど、現実的な面から考えてみると良いでしょう。

また、工事が必要な大がかりな部分以外で天然木を取り入れるのも手です。例えばプランターやガーデンディスプレイに天然木製品を使うだけでも、植栽とマッチして自然な雰囲気を演出できますよ。

ガーデンファニチャー
据え置くだけなので朽ちたら交換が容易

 

まとめ

神妙な顔の犬

今回も当社の営業担当全員の経験の中で、お客様の声が特に多かった「後悔」ポイントの中から、あまり気にせず決めてしまったり好みに従って検討を重ねなかった事で起こった “意外な落とし穴” としてまとめてみました。

総括すると、日々の暮らしに影響が直結する内容が多いように思います。それだけ「お庭時間」がいかに暮らしの快適さに影響するのかが見えますね。
予算や好み、憧れや拘りなど、どこまでどのような工事をするかは非常に様々な要素に影響を受けるものですが、今回の内容もぜひプランニング・設計の際は考慮してみてください。

数年後に「落とし穴に落ちた!」と感じる時が、来るか・来ないか、の分かれ道になるはずです。

エクステリアはお家の顔。プランニングは大変だと思いますが、先々も快適な「お庭時間」のために惜しまず時間をかけてみてくださいね。

庭で過ごす家族

 

 

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