ナチュラルガーデン

ナチュラルガーデン

 

ナチュラルガーデンは、「あるがままの自然の優美さを楽しむ」庭としてフランス式庭園・イタリア式庭園に次いで18世紀に確立されたイギリス式の「イングリッシュガーデン」が、より自由度が高まったようなスタイルです。

極力人間の手を加えず、自然に任せた庭づくりをするのがナチュラルガーデンの特徴です。

 

よく似ている「イングリッシュガーデン」には高木の中でも大きく育つものが多く使われますが、ある程度の広さがある庭でないと大きな高木の植栽は難しくなるため、民家で思うままにイングリッシュガーデンをつくるとなると日本ではなかなか難しいものがあるでしょう。

それに対して、ナチュラルガーデンは広さやその地の気候・特徴に合わせて自由な発想で植栽をする楽しみがあります。
またイングリッシュガーデンには、ある程度の決まり事・構成と言える「スタイル」がありますが、ナチュラルガーデンはそう言ったものは特になく自由に発想できるのが魅力と言えるでしょう。

 

その極意は

ナチュラルガーデン

自然を切り取ったような、植物の本来持つ力を最大限に活かす事が唯一の“決まりごと”であるナチュラルガーデン。

 庭をつくる場所の条件(気候・土壌など)に合った植物を、薬剤などを避け草花や雑草も取り入れ育て楽しむこと

これのみがナチュラルガーデンの定義であり、簡単なようで実は難しいお庭だと言えます。

なぜなら言い換えてしまえば「本来の自然の姿を人の手で再現する」ような事ですから、ナチュラルガーデンづくりを成功させるには、自然に関する知識が必要です。そして作ってしまえば完成、後は放置、とは行かないのが「庭」と「自然」の最も違うところです。

日本はイギリスとは違い、比較的温暖で夏を筆頭に多湿な環境です。ナチュラルガーデンは丁寧に手を入れ続けなければ害虫などの温床にもなりかねず、いくら「植物の力に任せるスタイル」だと言っても近隣に迷惑がかかるようなお庭にするわけには行きません。「虫を生むお庭の家」なんて言われたくないですよね。

また、好きに植えたもの全てが偶然上手くマッチすればよいですが、実際には家のお庭というのは建物に囲まれ日当りや風通しの不足などが起こります。気候帯だけでなく、植物の特性とお庭の環境がマッチしていることが条件になって来るのです。

ただ、地道に整えていく心持ちでゆったりと構えてガーデンづくりを行えば、その場所に合う植物と言うのがだんだんわかって来るものです。“これとこれはうまく育たなかったからこういう特性の植物はここには合わないのだな”と言う[経験解析]とでも言える努力の繰り返しが、素晴らしいナチュラルガーデンをつくるでしょう。

 

各地のナチュラルガーデン

<蓼科(たてしな)高原バラクライングリッシュガーデン> 長野県蓼科高原

蓼科高原バラクライングリッシュガーデン
出展:蓼科高原バラクライングリッシュガーデンWebサイト

長野県の蓼科高原、1990年に日本で初めての英国式庭園としてオープンしたイングリッシュガーデンの聖地。
創業家族の1人・ケイ山田さんは、びわ湖大津館や東京丸の内の三菱一号館など、多岐に渡りガーデン設計に携わっている。

バラクライングリッシュガーデンの中でも「メドウ(草原)」と名付けられたエリアは、まさに【これぞ、ナチュラルガーデン】。

一見手つかずの自然のように見える、限りなく自然に近い色々な高さの草木と野原が見事に調和している。

 

<ナチュラルガーデンズMOEGI> 山梨県北杜市

ナチュラルガーデンズMOEGI
出展:婦人画報Webサイト

山梨県北斗市に位置する「萌木の村」約32,000㎡の敷地全体を、2012年より10年の歳月をかけて整備した庭園で、ランドスケープデザイナー、ポール・スミザー(Paul Smither)氏監修のもとで現在も管理されている。

ナチュラルガーデンズMOEGIは、整地された場所に庭園をつくるのではなく、そこにあった森の木々を間引きや切り戻しで風が通り抜け明るい森に変え、石を積み土を盛って異なる環境を生み出してきた「ウッドランドガーデン」があります。まさにナチュラルガーデンの真骨頂ではないでしょうか。

 

 

 

 

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