アジサイ
アジサイ
学名:広義;Hydrangea macrophylla 狭義;Hydrangea macrophylla f.macrophylla
和名:狭義;アジサイ(紫陽花)、
その他の名前:ハイドランジア、八仙花、七変化、手毬花、かたしろぐさ、四葩、刺繍花、繍毯花
科名 / 属名:アジサイ科 / アジサイ属(ハイドランジア属)
アジサイは日本固有の落葉低木で太平洋沿いの限られた暖地(伊豆半島、三浦半島、房総半島、足摺岬、伊豆諸島、硫黄列島、和歌山県の神島)に分布しています。海岸付近の崖地や低木林で稀に自生が見られます。
通常大半の人がイメージする手鞠状に咲くアジサイは「ガクアジサイ」の突然変異種で、かつてはガクアジサイをアジサイと呼んでいました。
流通が多いセイヨウアジサイは、ガクアジサイが中国を経由してヨーロッパにも広がり、品種改良され園芸品種として生まれたものです。奈良時代以降に日本で作り出された園芸品種に魅了されたシーボルトがヨーロッパへ伝えたとも言われます。
アジサイの在来種(原種)は10種類あり、園芸品種は日本でつくられた「日本アジサイ」と、欧米でつくられた「セイヨウアジサイ」に大別されます。
ガクアジサイ/アジサイは本来「集真藍(アヅサイ)」と書く。
中心部の青いものが本当の花で、淡い色の装飾花が額縁のように花を囲むため
「ガクアジサイ」と呼ばれるようになった
流通が多い園芸品種のアジサイは全てが装飾花。
アジサイの花は全て雌しべや雄しべが退化した装飾花であるため結実しません。このためアジサイの繁殖は、挿し木や株分けによって行われます。
やや湿った肥沃な土地を好み、病害虫に強いです。日照りが続くと葉に元気がなくなるため、庭植えする場合は中低木の木陰などの半日陰の場所に植えましょう。(西洋アジサイは水はけの良い場所を好みます。) 寒さの厳しい場所では花つきが悪くなることがあります。
乾燥させた若葉をフリカケにして食べた地方があったり乾燥させた花を解熱剤にした時代があったりと、アジサイは実用的に使われる面もありましたが、アジサイの花や葉には有毒物質が含まれており、誤食すると腹痛・嘔吐・めまいを引き起こすため食べないよう注意しましょう。
アジサイの品種は年々増えており、現在は数百とも数千とも言われます。花は白、水色、青、紫、紅色、ピンク色が基本ですが、時季によって「七変化」する個体もあります。
アジサイは、耐陰性はありますが花付きを良くするには日当りを必要とします。
肥沃でやや湿り気のある土壌を好みます。庭植えも鉢植えも、水切れには注意をして管理しましょう。乾きすぎる環境では、生育や花付きに影響が出ます。
刈込みには耐えるため風通しを良くする透かし剪定を適宜行うと良いですが、花は今年伸びた枝の先に咲くため春に剪定するのは避けましょう。
しかし花を大事に育てると、年々大きくなってそのうち手に負えなくなります。このため剪定のタイミングが難しい木でもあります。
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