フユザクラ

学名:Cerasus x parvifolia ‘Fuyu-zakura’
科名 / 属名:バラ科 /サクラ属
別名 / コバザクラ(小葉桜)、シキザクラ

葉が小型なので小葉桜(コバザクラ)とも呼ばれる、本州原産バラ科の落葉高木です。ヤマザクラとマメザクラが自然に交配してできたものとされ、伊豆半島と房総半島には自生も見られます。
春と秋(冬)に開花します。秋は10月から12月頃まで咲きますが全体の3分の1程度で、3分の2は春に咲きます。
春に咲く花の方がより大きくて見応えがありますが、春の開花期には新葉が展開しており、木全体が花だらけというわけではありません。
咲き始めはピンク色で徐々に白くなるため、その色の変化も楽しむことが出来ます。
秋はモミジが色付くころに開花し、ソメイヨシノのように一斉には咲かず下枝のものから順に咲いて行きます。

紅葉と咲き始めのフユザクラ
フユザクラの魅力は言わずもがな年2回咲く事ですが、冬の澄んだ空気の中で咲く姿は、春の桜とはまた違った趣があります。
また、冬桜は矮性(わいせい)で箒(ほうき)状に生育します。
ソメイヨシノが14~15年で成木になり樹高10~15メートルの大木になるのに比べ、フユザクラの樹高は5~7メートルです。
また、早生種であるため2~3年で花が咲きます。
