フサコロディスキディア

こんにちは、中の人です。
みなさま、室温維持、出来ていますか?お部屋が寒くなる時間が長い方は、水やり頻度に注意してくださいね。
室温15℃以上を常時維持出来ていて、今も新芽が動いている環境の方は、通常の水やりで問題ありません!
どんなに下がっても、10℃を切らないように頑張ってください。
温度計で10℃ならば、部屋の隅や窓横はもっと寒いです。つまり植物を置く場所は温度計が計測している温度より低い可能性が高いです。
なるべく室内の中心に寄せて管理してあげましょう。
ではでは、、、
今回はディスキディアについて語ろうと思います!
何度も枯らしかけた末…

上からの撮影でわかりにくいですが、この鉢は円錐型で下膨れです
中の人宅、ディスキディアは意外にも少なく、「ベンガレンシス バリエガータ(シュガーエメラルディ)」と「オイアンサ」の2種類のみです。
なぜ少ないか?シュガーエメラルディに苦戦し大きく2度ほど溶かしかけたので、新しい品種に手を出すのが遅れてしまったのです。。。
中の人は虫が大っっっっっっっ嫌いでして…もし買ってきたままの土に虫がいたら…?と思うと、持ち帰ってすぐ植え替えてしまうのです。
もちろん、エメラルディちゃんを危うく全溶けさせかけてからは、1~2週間経ち環境に慣れて安定するまでは待てるようになりましたが。。。
ディスキディアは難しいとよく言いますが、ディスキディアの育成が初だった中の人は、時期も良く「大丈夫だろう」とタカをくくっていました。しかし甘かったのです。
<失敗1>
買ってきて速攻で、cotoha ujiオリジナル培養土に植替え。
上の写真は植替え直後。
<失敗2>
植替えから1か月くらい。鉢が下膨れ型なので「土の量が多すぎるかな…」とサイズダウンして違う鉢に再植替え。
ディスキディアは用土の加湿を嫌うため不安に。
![]() 3寸のスリットポットに。水はけと根張りを求めて。 |
![]() スリットポットは側面のくぼみが根の成長・新しい発根を促進 |
光が好きなんだなぁ★なんて毎日見守る中の人。
![]() ディスキディアの用土は乾き気味に、風通しと空中湿度が大好き。 |
![]() スリットポット丸出しだったので、テラコッタをカバーに。 |
このまま秋まで元気に新芽を出していました。
<失敗3>
気温が下がり始めたので室内へ。するとしばらくしてどんどん溶け出す。
もうお分かりですね?
植替えや環境の変化を特に嫌う着生種であるディスキディアを、植替えまくった上に環境を変えていたのです!(; ・`д・´)
やっと置かれた環境に慣れたかな?と言う頃に、次の一手…そりゃ溶けますよ。
どんな仕打ちをしていたか。いわば「拷問」ですよ、もう。
遠方から引っ越してきた瞬間手術(移動で疲れてるし環境に不慣れなのに…)
→やっと傷がふさがったのにまた手術(回復が始まった所なのに…)
→術後まだ安静が必要なのに、個室から大部屋へ。でも人との交流はエネルギーになるかな。(環境は良いなぁ、このままでお願い)
→馴染んできたが、とうとう退院。しかし家で感染症に・・・(環境に慣れたのにまた移動…傷口からまた弱っちゃった)
みたいな話ですね。ひどいもんです(T▽T)
歓喜の復活
そして、、、何とか復活させるべく、かろうじて溶けずに生き残った部分を、そのままでは土が多すぎるため、移植。
2つの方法で様子の違いを観察する事にしました。
<復活劇1>
2寸スリットポット+水苔
出来るだけ鉢を小さくし、根が張りやすい水苔に生き残りの2/3を。
・とにかく根を張って復活させるため
・水苔は水持ちが良いので、用土の加湿を嫌うディスキディアにはとにかく小さめ鉢を
<復活劇2>
3寸スリットポット+無機質用土(赤玉土・日向土・鹿沼土ブレンド)
鉢は小さく、水苔より硬くて根張りが大変な用土に残り1/3を。無機質用土は渇きが早いため、水苔鉢より1つ大きいサイズに。無機質用土は、下手すると弱ったこの子は根を張りきれずに枯れる可能性も覚悟で、勉強・比較のために植えました。
・ゴツゴツした根張りが簡単ではない用土で、強い根を張らせたい
・水はけが良いので乾湿の繰り返しターンが上手くはまれば代謝良く育つかも
![]() 水苔植えは後でまとめました |
![]() 無機質用土です。赤玉土が含水、鹿沼土と日向土で水はけ。 |
とにかく環境を変えないよう、最大の注意を払いながら管理しました。
水やりも、完全に乾いて2~3日待ちを徹底、部屋の湿度は常に60%。サーキュレーターで空気循環も止めません。冬でも室温は最低16℃。
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出ましたっ!!
2月の最中に…なんと、
無機質用土ポットが先に新芽を!ビックリしました。
根を張りにくいからこそ、必死に力強い根を出し、結果代謝が良く新芽も早いのかもしれません。
そして無事水苔ポットも続々と新芽が出てきました。
完全復活です!\(‾▽‾)/♪
![]() 新芽が出たときの安心感と言ったら…(T_T) |
![]() 初めは2鉢に分けていた水苔救出部隊は合体。救出直後よりふっくらコロコロしている。 |
復活のその後
2つのスリットポット。最初の新芽こそ無機質用土が先に出ましたが、その後は水苔のほうがスクスクと育ちました。
春になるとその差は顕著で、ふっくらとした葉たちがどんどん可愛らしく垂れていく水苔ポット。現在ではふっさふさコロコロです。
対する無機質用土は、なかなか増えません。でも育ってないわけではなく、非常にゆっくり成長しています。葉っぱの形状は水苔ポットのようにふっくらしておらず、キュっと平たく締まっている様子。根張りが大変な分、筋トレになっているようです。
水苔のふっくら葉は水を蓄えているのかとも考えましたが、シュガーエメラルディは貯水嚢を持たないので多分違う。恐らく根張りや根の形状に違いが出ているのではないかと想像しています。(もう植え替えません!ので確認ができません 泣)
![]() 救出してから7か月後。左が水苔、右が無機質用土。 |
![]() さらに3週間程度経った水苔鉢。フサコロに。蔓を伸ばすほど良い代謝に。溶けまくったあの恐怖は既に微塵もありません。 |
ビカクシダやシノブ・トキワシノブ、ホヤなど多数の着生植物を育てる今となっては、着生植物がいかに植替えを嫌うか、環境維持が大切か、十二分に理解していますが、それもこれも全てはこのディスキディアでの失敗のおかげ。
現在ではもっさもさに茂って心地よさそうにしている水苔ポットのエメちゃん、そしてムキムキにじっくりと生育中のラルディちゃんに、万歳三唱したいと思います\(^〇^)/
まだ育てたことがない方は、ディスキディアよりまずはホヤを先に、育ててみましょう、ね。
![]() 11月のフサコロ・エメちゃん。 背面右に伸びている蔓は、頑張って巻きつく場所にたどり着きました!もちろん外しましたが。 |
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