【新築】京都府京都市/既存の蔵・和庭にテイストを馴染ませた新築外構
メーカー違いアイテムの組み合わせで世界観をつくる
テイストで選ぶ|和・和モダン




単なる新築外構の提案にとどまらず、「既存の和庭」と「歴史ある蔵」を残しながら、新しい暮らしにふさわしい空間を生み出すという難易度の高いプランニングでした。一般的な新築外構であれば、全体をモダンデザインに統一する事が多いのですが、今回は和の趣きを大切にしながらも現代的な住まいとしての快適性や機能性をしっかりと取り入れる必要がありました。
蔵はこの敷地のシンボルともいえる存在であり、長い年月を経て培われた風合いや重厚感を失うことなく、むしろ新しい建物と調和させることが必要で、エクステリアデザインではまず材や色味の選定に細心の注意を払いました。
また、植栽は既存の庭木を活かすようにエクステリア建材を剪定していくことで、新たな雰囲気のまとまりがつくりながらも、大切に手入れを続けて来られた庭木が生き生きと存在するよう仕上げて行きました。
和のテイストを継承しつつ、生活動線や使い勝手の面でも工夫しました。
駐車スペースやアプローチは機能性を確保しながらも、景観を損なわないよう配置と仕上げを工夫しました。視線の抜けや高さのバランスを調整することで、敷地全体に一体感を持たせ、和庭と新築建物、そして蔵が互いに引き立て合うデザインに仕上げています。
今回のプランで特にこだわったのは、「新しい暮らしの空間」と「伝統の景色」が無理なく融合すること。新しいながらも主張しすぎないデザインで、既存の景観に自然と溶け込ませました。
こうした繊細な調整は、各メーカーの資材開発の努力によるものでもあります。近年のエクステリア製品は、意匠性だけでなく耐久性やメンテナンス性にも優れており、和の空間に違和感なく馴染むアイテムが増えていることに改めて感銘を受けました。
最終的に完成した空間は、単なる外構工事の枠を超えた「暮らしの舞台」です。長い歴史を刻んできた蔵の存在感と、経年美を活かした和庭、そこに調和する新築住宅とエクステリア。すべてが調和し、これからの時間とともにさらに深みを増していく、そんな風景を創り出すことができました。
今回の主な使用商品
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<エントランス>
LIXIL/カーポートSC 1台用 [ブラック+チェリーウッド]
タカショー/スクリーン 千本格子ユニット
三協アルミ/フェンス シャトレナⅡ1型
<庭>
タカショー/スポット照明:De-SPOT トライリング ローボルト [チャコールグリーン]
和⾵照明︓和⾵ライト 結(ゆい)

プランナー/YASUMASA HATA



