京都の冬に増える外構トラブル「凍害」

外構や玄関タイルの「凍害」、放置していませんか?
京都の冬は “底冷え” と呼ばれる寒さと、乾燥した空気が特徴。冬になると外構まわりでの凍結被害(凍害)が急増します。
「なんだかタイルが浮いてきた気がする」
「階段の角が欠け始めた」
そんな違和感があれば要注意、それは 凍害のサインかもしれません。
外構は家の印象を左右する“顔”。
毎日通る場所だからこそ、早い対処が安心です。
そもそも凍害って?

凍害は、タイルや下地に入り込んだ水が凍り、
凍結 → 膨張 → ひび割れ → 剥離
を繰り返す現象です。
京都は
- 夜間は氷点下
- 昼はプラス気温
という日が多いため、凍結と融解を何度も繰り返し、タイルに負担がかかりやすいのです。
「京都の外構は、冬だけで劣化が大きく進む」
と言われる理由がここにあります。
京都の外構で起こりやすい凍害の症状
ご自宅の外構でこんな現象は起こっていませんか?
- タイルが カタカタする(浮き)
- 角からパラパラと崩れる
- 細いひび(ヘアクラック)
- 白い粉(エフロレッセンス)が付く
- 一ヶ所だけ冷たい部分がある
これらは玄関・アプローチ・外構階段で頻発します。特に階段の破損は、転倒事故に直結するため要注意です!
本格的に氷点下日や降雪が始まる前に、一度チェックしてください。
“京都の外構”が凍害を受けやすい理由

京都市内は地形が複雑で、風の通り方や日当たりの差が極端。そのため、素材に物理的な影響が起きやすい環境なのです。
| 外構の条件 | リスク |
|---|---|
| 日陰で乾きにくい場所 | ◎(常に水分が残る) |
| 北向き玄関 | ◎(気温が上がりにくい) |
| 植栽が多く湿気がある | ◯ |
| 石材・陶器質タイルを使用 | △(吸水率が高い) |
特に、京都の町家を活かしたリフォーム外構では
- 既存階段を流用
- 古い勾配のまま
- 水の逃げ道がない
といった構造上の問題が潜んでいることも考えられます。
凍害を止めるには「下地」から改善
補修材で表面を埋めるだけでは、水の通り道が変わるだけで 内部は劣化が継続します。
再発防止には
- 排水勾配の調整
- 下地の密着改善
- 吸水率の低い磁器質タイルへ変更
- 目地材の防水性を強化
上記など、原因の特定 → 根本対策
これが京都の外構では特に重要です。
京都の外構で選ぶべきタイル
| 種類 | 吸水率 | 京都の冬への適性 |
|---|---|---|
| 磁器質タイル 石(磁土や長石)/焼成温度が高温 | 1%以下 | ◎ |
| 炻器(せっき)質タイル/粘土や長石 焼成温度高め | 1〜3% | ◯ |
| 陶器質タイル /粘土 焼成温度が低温 | 3〜5% | ×(外構には不向き) |

また外構では、
- 滑りにくさ(ノンスリップ)
- 摩耗耐性
- 防汚性
も重要。見た目のデザインの良さや色だけで選ぶのはNGです。
日頃からできる、京都ならではの外構ケア
季節のこととは言え、ただ指をくわえて寒さを迎え入れるわけには行きません。
普段からケアしておけることももちろんあります。
- 落ち葉を溜めず、排水路を確保
- 融雪剤を使いすぎない(劣化加速)
- 氷点下の朝は水撒きを控える
- 階段や玄関を「乾かす」意識を持つ
日当たり・風通しを改善するだけでも違いますよ。
まとめ|京都の外構は冬に差がつく
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 凍害の敵は水 | 表面より内部を守る |
| 京都は気候的に不利 | 底冷え+乾燥+日陰差 |
| 対策は専門診断が必須 | 原因特定しないと再発 |
| 早期対応がコストを守る | 小さな違和感の段階で |
京都で長く暮らす大切な家の外構だからこそ、冬前のチェックがいちばん効果的です。
現在は年内需要で大変込み合っておりますので、年明けすぐの対処をご希望の方は、今すぐ年始のご相談を!

